追憶にふける場所
RC活動の期限もあと1週間を残すばかり。
フライト出来るのは事実上おそらく今日が最後だろうか。
締めくくりに相応しいフライト場所となれば、ここを置いて他はない。
10年前に空モノRCを始めた頃、毎週のようにこの場所で一喜一憂していたのが懐かしい。
シミュレータもない頃に、数十機の授業料を投じながらヒコーキを独学で飛ばせるようになったのも、フリーに飛ばせるこの場所があったから。
それから数年間、何人ものRC仲間が集い、「A麺飛行所」として隆盛を極めたものの、いつしか一人、また一人と去って行った。
私も数年前に拠点を移してからは、めったに来ることはなくなったが、今日は心地よい陽射しの中で当時の気分を味わいながらFってみようと思う。
造成地であるA麺飛行所は、この季節になると地面の状態が劣悪になり、特に脚付きヒコーキは全く受け付けない。
もちろん胴着ヒコーキも泥で汚くなるし、着地点まで取りに行くのがまた汚い。
というわけで、ここに来たら機体の選択肢はヘリしかないってこと。
さて、このツーショットもホント久々な気がする。
古文書を紐解いてみると、なんとT-REX600を最後にFったのが2011年2月。
気が付けば4年近くも寝かせていたのには本人もビツクリ。
これでようやく2.4GHz化に区切りがつけられる。
苦労したのがプロポの各種パラメータ設定。
ヒコーキと違い、ヘリは設定範囲が多岐に渡り、昔の記憶を呼び覚ましながらの作業。
久々に浮かす瞬間の感覚は、まるで初フライトのそれ。
「コテン」やら「クルリン」にならないか心配だったが、どうやら突貫の設定とはいえ、それなりに的を得ていたようだ。
上空飛行も気持ちよく堪能。
T-REX600で大きめのストールターンを繰り返していると、当時のピュアな感覚がよみがえる。
ヘリを始めた頃に、ベテラン氏のアドバイスを受けながら猛特訓していたのが、はるか昔のように感じられる。
当時ここで飛ばしていたRC仲間は、今もどこかで飛ばしているのだろうか。
さて、リポも残りあと1本。
最後はじっくりと噛みしめるように、味わい深いフライトで終了・・・
10年の間、歓びや興奮、時には挫折など、ここに来れば常に特別な時間を提供してくれたA麺飛行所。
将来この場所がどうなるか分からないが、RC活動の故郷として今後も私の記憶に刻まれるだろう・・・
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